技術ノート
エナメル線の耐熱クラスと皮膜厚の解説
クラス F・H・C、120〜200 というグレード番号の意味、そして薄膜と厚膜が仕上がるコイルをどう変えるか。
耐熱クラスが示すもの
耐熱クラスは、その線に許される最高使用温度を示します。文字で表記し、F は 155 °C、H は 180 °C、C は 220 °C です。絶縁が劣化せずにその温度で使用できるかどうかで格付けされます。
グレード番号
製品範囲は、130 ポリエステルエナメル線、155 変性ポリエステル平角エナメル線、180 ポリエステルイミド銅・アルミ平角エナメル線、200 ポリエステルイミド/ポリアミドイミド複合平角エナメル線、120 アセタール平角エナメル線をカバーします。
皮膜厚
絶縁要求に応じて、薄膜 0.06〜0.11 mm または厚膜 0.12〜0.17 mm を選べます。厚い皮膜は絶縁の余裕を買う代わりに占積率を犠牲にするため、絶縁だけでなくコイル形状の判断でもあります。
自己融着線
自立コイル向けに、熱融着型の平角エナメル線はエナメルの上に一般に 0.03〜0.06 mm の自己融着層をもちます。
皮膜の管理方法
エナメル厚は生産中に誘電損失計で管理します。標準範囲を外れた皮膜厚も、お客様の仕様に合わせて製造できます。
耐電圧
エナメル線は用途に応じて異なる耐電圧をもちます。配電系統で使う変圧器にはより高い定格が必要ですから、定格は前回の案件ではなく、その変圧器が置かれる用途に従うべきです。
実際の設計に適用しますか。
寸法と目標値をお送りいただければ、営業窓口が合致する材質で見積します。

