
- ホーム
- ソリューション
- 現地汚損に応じた沿面距離の選定
ご相談をいただく繰り返しフラッシオーバの大半は、同じ原因に行き着きます。沿面距離を系統電圧だけから選定していたことです。電圧が示すのは最小値にすぎません。実際に必要な値を決めるのは現地の空気です。
各工程と、そこで起こり得る不具合
現地条件の評価
汚損の程度は、測定可能な根拠を伴わずに「軽」「重」と表現されることが少なくありません。
海岸からの距離、近隣のセメント・製鉄・化学工場、農薬散布、砂漠の砂じん、そして実際に洗浄が可能な頻度など、設置場所を具体的にご記載ください。
総沿面距離と保護沿面距離
総沿面距離が同じ2つのがいしでも、運用中の挙動は大きく異なることがあります。
データのある品種については両方の値を公表しています。P-33-Y は総距離 900mm、うちひだ下の保護部が 450mm、QS11405 は総距離 599mm ですが保護部は 200mm にとどまります。雨洗浄が当てにならない場所では、保護部の値が重要になります。
外形寸法の制約
がいしを大きくするという明白な対策は、端子板や腕金に収まらないことがよくあります。
外形寸法をほとんど変えずに沿面距離を伸ばせるレンジがいくつかあります。CD525 ブッシングは、ほぼ同じ本体寸法のまま 440mm 仕様より 85mm 長い沿面距離を確保します。
形状の選定
洗浄の合間に堆積する粉じんは、沿面距離の長短にかかわらず漏れ経路を橋絡します。
エアロダイナミック形のガラス絶縁子は、堆積物が表面から風で運び去られる形状としており、そのため砂漠地帯や重汚損地域の線路で指定されます。
インパルス余裕
沿面距離は汚損フラッシオーバには有効ですが、雷事故の抑制には寄与しません。
インパルス耐電圧は別途選定します。たとえば 24kV ブッシングの BIL 150kV は、同クラスで通常示される 125kV を上回り、架空線供給の系統に適しています。
検証
納入時に確認できない仕様は、名ばかりの仕様です。
沿面距離は定例検査で図面値に対し検証し、公差帯が適用される場合は公表しています。たとえば ShF-20G1 では 400mm ±10mm です。
対象となる製品
高圧変圧器ブッシング
DIN 24kV 630A 変圧器ブッシング CD525
ピンがいし
- 沿面距離 525 mm
- 正味質量 6.8 kg
- 高さ 385 mm
ZS-770 ラインポスト磁器がいし 沿面距離 770mm
ガラス懸垂がいし
- 沿面距離 770 mm
- 定格電気機械的破壊荷重 16 kN
- 雷インパルス耐電圧 190 kV
エアロダイナミック形強化ガラス懸垂がいし XYAY シリーズ
- 定格機械的破壊荷重 120 kN
- 公称沿面距離 365 mm
- 商用周波貫通電圧 130 kV
この経路を最も多く利用されるお客様
電力会社・変電所
雨期のたびにフラッシオーバを繰り返す線路区間または変電所
架空線工事業者
溝幅やスピンドル穴径が一致しない交換用がいし
現地汚損に応じた沿面距離の選定に関するご質問
図面、見本または写真をお送りいただければ、24時間以内に図形の確認をご回答します。
製品写真


